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DX人材に必要なスキルとは?

DX人材に必要なスキルとは?DX推進に求められるスキルについて解説
近年では、多くの企業や組織でDXの推進が進められています。そのような状況においてDX推進に必要なスキルを持ったDX人材が求められています。DXの推進は一部の人がDX人材として活躍するだけではなく、将来的には企業や組織の全てのメンバーがDX人材に必要なスキルを身につけることを求められるでしょう。
この記事では、DX時代のビジネスパーソンに必要とされるDX推進に必要なスキルとは何か、また、DX人材の育成方法についてわかりやすく解説します。
DX推進におけるスキルと人材
パソナデジタルアカデミーでは、DX人材に必要なスキルは①デジタル技術の知識と理解、②課題発見・問題解決の能力、③パーソナルスキルの3つだと考えています。
DX人材とは、デジタル技術を活用して、事業やビジネス、企業や組織を変革しDXを牽引できるような人材を指しています。当初は一部の人がDX人材として活躍していても、DXが会社や組織全体の動きになってくれば、将来的に全社員がDX人材になることを求められるでしょう。そのような現代のビジネスシーンにおいてDX人材に必要なスキルの取得が求められています。
■こんな方におすすめ
✓DX人材育成を実行・検討している方
✓研修ご担当者様
✓社員のリスキリングを検討している方
DX推進における課題
DX(デジタルトランスフォーメーション)の定義とは、経済産業省の定義によれば「データやデジタル技術を活用して競争上の優位性を確立すること」です。しかしながら、現状は業務そのものをデジタル化するところまでできても、新規ビジネスの創出やビジネスモデルの変革までは至っていないのが現状のようです。新たな価値創造をめざすDXを推進していく上で企業が抱える課題は何でしょうか。
出典:産業界におけるデジタルトランスフォーメーションの推進(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/dx/dx.html
2022年に日本生産性本部 イノベーション会議が行った調査によれば、「DXの目的のうち、成果が出ているものは?」という質問に対し、7割の企業が「業務効率化・コスト削減」と回答しています。
DXの本来の目的であるビジネス変革に関しては約3割の企業でしか実現できていません。デジタル技術をいかに活用して変革に繋げるかが、DX推進の課題として浮かび上がります。

※(引用)公益財団法人 日本生産性本部 イノベーション会議 (2022 「企業の DX を進めるための人材戦略~ DX と人材戦略に関するアンケート調査からの知見」
DX人材育成がなぜ必要か
前述の課題を乗り越えるためには、DX推進を牽引できる人材の育成が欠かせません。育成が必要とされている理由の1つが、人材不足です。
DX人材の需要は非常に高く、約8割の企業が量的にも質的にも不足していると回答しています。外部からの採用も難しいとなれば、社内での育成が必要となります。

※(引用)公益財団法人 日本生産性本部 イノベーション会議 (2022 「企業の DX を進めるための人材戦略~ DX と人材戦略に関するアンケート調査からの知見」
人材不足のもう1つの理由は、必要なスキルと現在の従業員のスキルとの間にあるギャップです。
テクノロジーとビジネスモデルの急速な変化により、ビジネスを取り巻く環境が変化している状況下において、必要なスキルは変化しています。スキルギャップを埋めるためのもっとも効果的な方法は「雇用」よりも「リスキリング」という多くの声も聞かれるようになりました。
DX人材に必要なスキル
DX(推進)人材に必要なスキルについて、パソナデジタルアカデミーでは大きく3つのスキルが必要であると考えています。
①デジタル技術の知識と理解
例えば、ビッグデータ分析、クラウドコンピューティング、人工知能、ブロックチェーンなど、最新のデジタル技術についての知識を指します。
必ずしもこれら全てを使いこなせる必要はなく、デジタルをどう活かせるかを着想できるような、最低限のデジタル技術やトレンドについて知識と理解が求められます。
②課題発見・問題解決の能力
DXは既存の業務プロセスやビジネスモデルを再構築することです。新しい変革アイデアを生み出し、問題解決に取り組むスキルが求められます。そのためには、目に見えるだけではない潜在的な課題を正しく見極め、設定する力が必要です。
③パーソナルスキル
DXプロジェクトは、複数のチームや部門を横断的に進めていくことが多く、また自分の経験だけにもとづくものだけでは難しいため、新しい分野での取り組みや領域でどのように「リーダーシップ」を発揮できるかが重要となります。
また、DXプロジェクトを成功に導くリーダーには、「コミュニケーション力」が必須であり、発言しやすい場づくりやアイデアの出し方といった「ファシリテーション」スキルを学ぶ事でプロジェクトを一気に加速させることができます。
パソナグループのDX人材育成
わたしたちパソナグループの仕事は「人を活かす」ことです。デジタルというフィールドでも「人を活かす」ことを念頭に「DX人材を社内外で10,000名育成する」という目標を掲げ、DX人材育成に取り組んでいます。
パソナデジタルアカデミーは、DX人材を「課題解決にデジタルを用いることができる人材」とし、2020年より育成プログラム作成・実行しています。

「リスキリング・イニシアティブ」では6か月間でデジタルツールとビジネススキルを学びます。知識だけではなく実践を伴うことが特徴的なプログラムで、研修内で作成されたアプリが社内で実用化されています。
社内向けに開発したパソナグループのDX研修のノウハウを活かし、お客様向けに2つのDX人材育成プログラムを開発し提供しています。
~DXビギナーズプログラム~
デジタルを活用したアイデアで課題解決できる人を育成する2日間の基礎プログラム
■特徴
①ユーザー視点の課題解決に必要な思考法を体験する
②ノーコードでのアプリ作成を通じ、デジタルを身近に感じられる
③DXを自分事ととらえるマインドセットができる
~DXリーダーズプログラム~
DXを推進するリーダーを育成する3か月間の異業種交流型プログラム
■特徴
①DX推進を牽引するためのビジネススキルを重点的に学べる
②DX実行プラン作成を最終成果物とし、自社へ持ち帰る
③異業種交流で共に学び、アルムナイ交流として継続する越境学習
ぜひ、貴社のDX人材育成にご活用くださいませ。
■編集後記
DXご担当者様とお話しをするとき、「自社のDX人材に求められる素養は何か?と模索中です」というお声をよくいただきます。パソナデジタルアカデミーではDX推進に関してお役に立てるご支援をご用意していますので、お気軽にお問い合わせください!