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DX推進に必要な6種類の職種を徹底解説!

はじめに

DXは、テクノロジーを駆使して業務を効率化し、新しいアイデアを実現するためのプロセスです。しかし、この重要な変革を成功させるためには、DXスキルを持つ人材が必要不可欠です。

しかし、多くの企業がDX人材の不足に直面しており、どのようにしてプロジェクトを始めればよいか戸惑っています。そこで今回は、DXを推進する上で欠かせない6つの職種について詳しく解説します。

DX人材の定義とは

DX人材とは、デジタル技術を活用して業務改革や新しいビジネスモデルを創出するためのスキルと知識を持つ人々です。これには、テクノロジーだけでなく、プロジェクト管理やビジネス戦略の理解も含まれます。

DX人材はただの技術者ではありません。チームやプロジェクトをリードし、新しいアイデアを形にする役割を担います。彼らは技術の知識を使って、会社が今までにない方法で成果を出せるようにします。たとえば、顧客データを分析して販売戦略を改善する、効率的な業務プロセスを設計するといったことです。

DX人材はデジタルの力を使って会社全体を変革するキーパーソンになります。

DXに必要な6種類の職種

1. ビジネスデザイナー

ビジネスデザイナーの役割は、新しいビジネスモデルやサービスを創出することで、市場の動向を的確に捉え、消費者の求めるものが何かを理解する能力が求められます。ビジネスデザイナーは、その洞察を基に創造的な解決策を提案し、企業が新たな価値を提供できるよう導きます。

たとえば、あるビジネスデザイナーが食品業界の企業で働いている場合、消費者の健康志向の高まりを捉え、新しい健康食品のラインナップを企画することがあります。彼らは、市場調査を行い、ターゲットとなる顧客群の好みやニーズを特定します。そのデータを基に、製品の特性や価格設定、販売戦略を計画し、デジタル技術を活用して効率的に市場に導入します。

またビジネスデザイナーは、社内の様々な部門と協力し、技術者やマーケティングチームと密接に連携して、アイデアを実現可能なプロダクトへと落とし込みます。このプロセスにおいて、彼らはデジタルツールを駆使してプロジェクト管理を行い、効率的な開発流れを確立します。

2.プロデューサー

プロデューサーは、DXを推進する上で中心的な役割を果たします。DXを進める際、プロデューサーはプロジェクトの目標を設定し、チームに明確なビジョンを共有させます。このプロセスは、新しいテクノロジーを活用して業務効率を向上させるためのもので、DX実現には欠かせないステップです。

また、プロデューサーは各チームメンバーの専門性を生かした役割分担を行います。さらに、実際にプロジェクト中に発生する問題に対しては、迅速に解決策を見つけ出し、チーム内のコミュニケーションを促進することで、スムーズなプロジェクト進行を管理します。

プロデューサーのこのような働きは、DXを成功に導くために不可欠であり、チームのモチベーション維持やプロジェクトの調整を通じて、DX推進を強力にサポートします。

3.アーキテクト

アーキテクトは、会社のデジタル化を進める際に非常に重要な役割を果たします。彼らは、新しいシステムやツールを導入する際の「建築家」のような存在で、全体の設計図を描きます。具体的には、どのような技術を使うべきかを決定し、それらが互いにうまく機能するように計画を立てます。

たとえば、社内の古い販売管理システムを最新のクラウドベースのシステムに移行するプロジェクトがあったとします。この場合、アーキテクトはまず現在のシステムの問題点を特定し、新しいシステムがどのようにこれらの問題を解決できるかを検討します。次に、新システムの導入に必要な技術を選び、全体の設計を行い、実装計画を立てます。

このプロセスでは、アーキテクトが選択する技術が、効率性、コスト、拡張性、セキュリティなど、多くの要素に基づいて最適なものであることが求められます。また、全体の設計が整った後は、技術チームと密に連携して、設計通りにシステムが構築されるよう監督します。

4,UXデザイナー

UXデザイナーは、製品やサービスがユーザーにとって魅力的で使いやすいものになるよう努める専門家です。具体的には、アプリケーションやウェブサイトのデザインを担当し、ユーザーが直感的に操作できるインターフェースを作成します。

例えば、オンラインショッピングサイトのチェックアウトプロセスをより簡単にし、顧客が購入を躊躇することなくスムーズに進めるようなデザインを考えます。これにより、顧客満足度が向上し、リピート購入へとつながります。

さらに、UXデザイナーはユーザーテストやフィードバックを重視し、実際のユーザーが製品やサービスをどのように感じ、どのように使用しているかを理解します。この情報を基に、使い勝手を向上させるための改善点を見つけ出し、継続的に製品をアップデートしていきます。

これはDX推進の文脈で非常に重要で、デジタル技術を活用してユーザーエクスペリエンスを向上させることが企業のデジタル変革に直接貢献します。

5.データサイエンティスト・AIエンジニア

データサイエンティスト・AIエンジニアは、企業が直面する複雑な問題をデータを基に解決するために不可欠です。この職種の専門家は、大量のデータから有用な情報を抽出し、そのデータを分析して新しい洞察を提供します。これには、顧客の行動パターンの理解、市場動向の予測、または製品の需要予測などが含まれます。

たとえば、ある製品の売上が期待ほど伸びていない場合、データサイエンティストは販売データ、顧客のフィードバック、市場のトレンドを分析します。その結果、特定の地域での販売戦略を変更する、あるいはターゲット顧客層を再定義するといった具体的な提案が可能となります。

また、AIエンジニアは人工知能を使ってこれらの分析を自動化し、より速く、より正確な意思決定を支援します。例えば、AIを用いて顧客サービスを自動化することで、顧客満足度を向上させつつ、オペレーションコストを削減することが可能です。

これらの技術を活用することで、企業はDXを推進し、より迅速かつ効率的に業務を行い、競争力を高めることができます。データサイエンティストとAIエンジニアは、データを駆使して新たなビジネスチャンスを創出し、企業のデジタル変革を加速するキープレイヤーです。

6.エンジニア・プログラマー

エンジニア・プログラマーは、新しい技術を活用して、企業のアイデアを現実のものにする重要な役割を担います。具体的には、アプリケーションやシステムの開発、改良を行い、企業のDXを技術的にサポートします。

例えば、顧客サービスを向上させるためのオンライン予約システムの開発などがこれに該当します。このようなシステムが導入されることで、顧客は24時間いつでも自分の都合に合わせて予約が可能となり、企業は顧客満足度を大幅に向上させることができます。

また、エンジニア・プログラマーは、データの収集と分析システムを構築することで、企業がよりデータ駆動型の意思決定を行えるように支援します。たとえば、売上データや顧客の行動パターンを分析することで、マーケティング戦略を最適化し、売上向上につなげることが可能です。

このプロセスはDXの中核をなすもので、企業が市場の変化に迅速に対応し、競争優位を保つためには不可欠です。そのためには、技術的な課題を解決するだけでなく、常に最新の技術トレンドを学び、応用する必要があります。

ここまで6つの職種について解説をしてきましたが、ビジネスデザイナーが「デジタルを使いこなす人(=デジタルでビジネスを作り変える人)」であるのに対し、プロデューサー・アーキテクト・UXデザイナー・データサイエンティスト/AIエンジニア・エンジニア/プログラマーは「デジタルを作る人」と分類できます。

それぞれの役割を適切に統合するためには、適切な研修が非常に重要です。そこで、パソナグループでは、効果的にDXを推進するために必要なスキルを学ぶ「DXリーダーズプログラム」を提供しています。このプログラムは、DXを成功に導くための実践的な知識とスキルを身につける絶好の機会です。

パソナグループのDX研修プログラム

■DXリーダーズプログラムとは

弊社では、「DX人財を10,000名育成する」という野心的な目標を掲げています。DXは、単なる技術的な挑戦ではなく、全ての働く人々に「もの創りや協働の楽しさやワクワク感」をもたらす革新的な方法論です。このビジョンを実現するため、技術とニーズを結び付け、新しい価値をデザインする3か月間の企業間交流型プログラム「DXリーダーズプログラム」を開催しています。

DXリーダーズプログラムは、理論だけでなく実践的な学習に焦点を当てており、参加者が新しい考え方を実業務にどのように応用できるかを学ぶことができるようになっています。この研修を通じて、従業員はDXリテラシーを身に付け、自社のデジタル変革を推進するための実践的な能力を強化することが期待されます。

さらに「DXリーダーズプログラムは、業界をリードする豊富な経験と専門知識を持つ講師たちが指導にあたります。実際のビジネスシーンでの成功経験を基に、実践的な学びを提供しています。彼らの指導のもとで、参加者はDXの基本から応用までを深く理解し、DX推進の即戦力としての能力を磨くことができます。

DXリーダーズプログラム受講者の感想

1人ではなく仲間と共に学べば、自分の思い込みを次々打ち破れる
阪急阪神不動産株式会社 DX推進部

3年間、人事部で能力開発を担当していたので、DXについての概要は分かっていたのですが、今日一日で、「知っていることと、できる」、「できることと、使える」は、全然違うとわかりました。この機会に、自分の思い込みを覆せたらいいなと思います。

1人で黙々と勉強するのではなく、参加者10名の方と出会ったので、このメンバーと一緒にワークをしながら、「自分の思い込み」や「知っていたつもり」、「わかっていたつもり」を次々と打ち破っていきたいです。最終的には、アルムナイ同士で、共に考え続ける関係性を作っていきたいです。

「自社をDXするとはどういうことか」を考えられる期間
兼松株式会社 IT企画部DX推進室

プログラム最後の「自社をDXする」という課題が印象的でした。DX・IT部門は社内で、どちらかというと「お手伝いをする」立場が多いと思います。自社業務を変革するとしたらどういうことが考えられるか、について今までと違う頭の使い方・考え方ができました。

宿泊があり研修以外の時間も共有できたことは、学びへのモチベーションを保てた秘訣だと感じました。修了後にはアルムナイ向けの学びの場を用意していただいているので、継続的に参加者同士で話せる機会があるのはこのプログラムならではだと思います。今もコミュニケーションとって現状を共有しあっています。

■DXリーダーズプログラムを体験してみよう

DXリーダーズプログラムを受講することで、参加者はデジタル時代における革新的なビジネスモデルの構築、チーム内外での効果的なコラボレーション、そしてAIやデータを駆使した戦略的な意思決定能力を身に付けることができます。

これらのスキルは、DXの推進において中核となる要素であり、受講者が自社のデジタル変革をリードする上で強力な武器となります。DXリーダーズプログラムに興味をお持ちの企業様は、ぜひ以下のリンクから詳細をご覧ください。

次回のリーダーズプログラムは9月6日開講!

パソナデジタルアカデミー編集部

当サイトの執筆者はパソナデジタルアカデミー編集部のメンバーです。DX人材育成を掲げ、社内外で研修を行いながら最新情報を発信し、お役立ち記事を提供しています。また、プログラムの営業も日本全国で積極的に行っています。

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