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AXを推進できる組織とは?AI時代に企業が最初に取り組むべきこと

生成AIの急速な進化により、多くの企業でAI活用が始まっています。しかし、企業に問われているのは、「どのAIツールを導入するか」ではありません。

AIを活用し、事業や組織をどう変えていくのか。いま、多くの企業が向き合うべきテーマは、そこへ移り始めています。例えば、次のようなことを社内の共通認識として説明できるでしょうか。

・AIを活用して、会社は何を変えようとしているのか
・その変革は、経営戦略とつながっているのか
・誰が中心となって推進するのか
・育成した人材は、実際に変革を担えているのか

これらに明確に答えられるかどうかが、AXを推進できる組織かどうかの分かれ道になります。

生成AIの普及によって、企業はこれまで以上に「AIをどう使うか」ではなく、「人と組織をどう変えるか」が問われる時代になりました。だからこそ今、DXの次のステージとして注目されているのが、AX(AI Transformation)です。

AXとは、AIを前提として、業務・組織・事業・顧客への提供価値を高めたり、変革していく取り組みです。

本記事では、AXを推進できる企業と、そうでない企業の違いを整理しながら、これからの時代に求められる組織づくりと、その第一歩となる「組織の現在地」という考え方をご紹介します。

AXを推進できる企業は、何が違うのか

生成AIの活用が広がる一方で、「AIを導入したものの業務効率化でとどまる」「現場で活用が広がらない」といった声も少なくありません。

では、AXを着実に推進できる企業と、思うように進まない企業では、何が違うのでしょうか。重要なのは、AIの導入や業務のAI化で終わらせないことです。AIを活用し、事業や組織の変革へつなげられるかどうか。その鍵を握るのが、組織として変革を推進できる土台です。

例えば、次の4つは、組織の中で明確になっているでしょうか。

・変革の目的が経営戦略と結び付いているか
・推進する役割や責任が明確になっているか
・部門を越えて実践し、学びを共有できているか
・人の成長が組織の変化につながっているか

これらは、それぞれ独立した課題ではありません。互いにつながり合い、一つでも欠けると、変革は途中で止まってしまいます。

一方で、この循環が機能し始めると、人の成長が組織の変化につながり、その変化が次の挑戦を生み出す好循環が生まれます。私たちは、この循環を支えるために、次の4つの視点が重要だと考えています。
・経営戦略との接続
・役割設計・推進体制
・課題設定・実践
・育成・定着

次章では、この4つの視点について、一つずつ整理していきます。

AXを推進できる組織は、4つの視点で考える

AXは、AIツールを導入すれば実現できるものではありません。また、一部の専門人材だけで推進できるものでもありません。経営層、事業部門、人事部門、DX推進部門。それぞれが役割を担いながら、一つの方向へ進んでいくことで、初めて組織全体の変革につながります。

そのために重要なのが、組織を4つの視点から捉えることです。私たちは、多くの企業をご支援する中で、この4つの視点がつながることで、組織全体の変革が動き始める企業を数多く見てきました。

1.経営戦略との接続

「何を変えるのか」を共有できているか

AXの出発点は、AIではありません。経営が描く未来です。企業として何を実現したいのか。どの事業を伸ばしたいのか。顧客へどのような新しい価値を届けたいのか。その未来像が明確になって初めて、「何を変えるべきか」が見えてきます。

逆に、目的が曖昧なままAI導入や業務改善を進めても、個別最適の取り組みで終わってしまいます。AXを推進できる企業では、経営戦略と人材育成、そして現場の取り組みが、一つのストーリーとしてつながっています。

2.役割設計・推進体制

「誰が変えるのか」が明確になっているか

目的が決まっても、それだけでは組織は動きません。重要なのは、「誰が変革を推進するのか」が明確になっていることです。

AXは、特定の部門だけで完結する取り組みではありません。経営層が方向性を示し、事業部門が変革を実践し、人事部門が人材を育成し、DX推進部門などの専門部門が支援する。それぞれの役割が整理され、部門を越えて協働できる状態が、AXを推進する組織の土台になります。一人のリーダーに任せるのではなく、役割を共有しながら進めることが重要です。

3.課題設定・実践

「どう変えるのか」を行動へつなげられるか

AXは、計画だけでは進みません。現場で実践し、小さく試し、改善を繰り返すことが欠かせません。

その過程で大切なのは、AIを使うことではなく、対話を通じて新しい視点を得ることです。部門や立場の異なるメンバーと対話しながら課題を整理し、本質的なテーマを見つける。そのテーマを実際の業務やプロジェクトで試し、成果と課題を振り返る。この繰り返しが、人を育てるだけでなく、組織全体の変革につながっていきます。

実践とは、「やってみること」ではありません。対話から生まれた気づきを、行動へ変えることです。

4.育成・定着

「変革を続けられる組織」になっているか

変革は、一度成功しただけでは終わりません。実践から得られた経験を振り返り、組織の知識として共有し、次の挑戦へつなげていくことが重要です。

また、変革を担う人材を一人だけ育てても、その人に負荷が集中すれば、取り組みは継続しません。学びを持ち帰り、周囲と共有し、仲間を増やしながら組織全体へ広げていく。その積み重ねが、「変革できる組織文化」を育てていきます。

人材育成は、研修で終わるものではありません。実践を通じた学びが組織に定着して初めて、人材育成が組織の力へと変わります。

4つの視点は、循環している

この4つは、それぞれ独立したものではありません。経営戦略が方向性を示し、役割が行動を支え、実践が成果を生み、育成・定着によって組織の力になる。そして、その成果が再び経営戦略へフィードバックされ、新しい変革へつながっていきます。

AXを推進できる組織とは、この循環が回り続ける組織です。だからこそ、どれか一つだけを強化すればよいのではありません。4つの視点をつなぎ、人が学び、人が対話し、人が組織を変えていく。その循環をつくることが、AXを推進できる組織づくりの本質だと、私たちは考えています。

皆さまの会社は、AXを推進する4つの視点がつながっていますか。

AXを推進できる組織は、一人のリーダーや一つの部門だけで実現できるものではありません。経営、事業、人事、DX推進など、それぞれの役割が連携し、変革が組織全体へ広がっていくことが重要です。

では、自社ではどうでしょうか。経営層、人事部門、DX推進部門、事業部門では、次の問いにどのような答えが返ってくるでしょうか。

・自社が目指す変革とは何か
・その変革を誰が推進するのか
・育成した人材は現場で活躍できているのか
・実践から得た学びは組織全体へ広がっているのか


答えに違いがあるとすれば、それは組織の現状を知る大切なサインです。

立場が違えば、見えている景色も異なります。組織変革は、一人が正解を示すことで進むものではありません。立場の異なる人が同じ問いに向き合い、現在地を共有すること。その対話が、組織の次の一歩につながります。

そこで、自社の現在地を確認するためにご用意したのが、「AX推進組織・現在地チェックリスト」です。

AX推進組織・現在地チェックリスト

16の問いを通して、AXを推進する4つの視点から、自社の現在地を整理し、対話のきっかけをつくるチェックリストです。

このチェックリストは、組織を評価するためのものではありません。経営層・人事部門・DX推進部門・事業部門など、立場の異なるメンバーが同じ問いに向き合い、認識を共有し、対話を始めるためのツールです。

まずは、自社の現在地を確認し、組織の対話を始めてみませんか。

\ AX推進組織・現在地チェックリストをダウンロードする /

AXを推進する人は、どのように育つのか

ここまで見てきたように、AXを推進できる組織には、変革が循環する仕組みがあります。では、その循環を支える人は、どのような経験を通じて成長していくのでしょうか。知識を得るだけでは人の行動はなかなか変わりません。しかしながら、生成AIやDXにに関する知識を身につけることは重要です。

また、人が変わるきっかけになるのは、自分とは異なる考え方や価値観との出会いです。立場や業界の異なる人と対話し、新しい視点に気づき、それを自社へ持ち帰って実践する。その積み重ねが、自分自身を変え、周囲を変え、やがて組織全体の変化へとつながっていきます。だから私たちは、知識を得ることに加えて、対話し、考え、実践することを大切にしています。

経済産業省・IPAが策定した「デジタルスキル標準(DSS)ver.2.0」では、このように経営と現場をつなぎ、変革を推進する役割を担う人材をビジネスアーキテクトと位置付けています。しかし、重要なのはビジネスアーキテクトという肩書ではありません。新しい視点を受け入れ、周囲を巻き込みながら、変革を行動へつなげられる人。そのような人が増えることで、変革は一人の挑戦では終わらず、組織全体へ広がっていきます。

それこそが、パソナデジタルアカデミーが目指す、AXを推進できる組織づくりです。

AXを推進する第一歩は、現在地を共有すること

AXを推進する組織づくりは、新しい制度や大きな改革から始まるとは限りません。まず必要なのは、組織の現在地を共有することです。経営層、人事部門、DX推進部門、事業部門。それぞれの立場から見えている景色は、少しずつ異なります。

だからこそ、同じ問いに向き合い、お互いの認識を共有することが重要です。認識の違いは、課題ではありません。組織の対話を始めるきっかけです。

その対話を通じて、「自社は何を目指すのか」「誰が変革を担うのか」「何から始めるべきか」という共通認識が少しずつ生まれていきます。

その第一歩として、「AX推進組織・現在地チェックリスト」をご用意しました。まずは、自社の現在地を共有することから始めてみませんか。

AX推進組織・現在地チェックリスト

16の問いを通して、AXを推進する4つの視点から、自社の現在地を整理し、組織で共有するためのチェックリストです。

経営層・人事部門・DX推進部門・事業部門など、立場の異なるメンバーが同じ問いに向き合い、認識を共有し、対話を始めるためのツールとしてご活用ください。

\ AX推進組織・現在地チェックリストをダウンロードする /

AXを推進する組織づくりを支援するプログラム

パソナデジタルアカデミーでは、企業の課題や対象者に応じて、現場の変革推進者と経営・事業を担うリーダーの双方を育成するプログラムをご提供しています。

AXリーダーズプログラム

現場から変革を推進するリーダーを育成するプログラムです。
異業種との対話や実践を通じて、AI時代に求められる「変革を実行する力」を養います。

Future Design Program

企業の将来を創る部長、室長、幹部候補の皆様を対象に、未来を構想し、経営視点で意思決定し、変革を導く力を養うプログラムです。
企業の持続的な成長を支える、未来構想型のリーダー育成をご支援します。

パソナデジタルアカデミー編集部

当サイトの執筆者はパソナデジタルアカデミー編集部のメンバーです。DX人材育成を掲げ、社内外で研修を行いながら最新情報を発信し、お役立ち記事を提供しています。また、DX人材育成に関するプログラムの提供を日本全国で積極的に行っています。

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