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導入事例~ジャムコ様|DX人財育成で企業価値向上を目指す

株式会社ジャムコ様

はじめに

航空機内装品等の製造や航空機整備を事業としている株式会社ジャムコ様で、DX ビギナーズプログラムを2月14・15日に実施いたしました。

株式会社ジャムコ様は、2021年度に中長期ビジョン「JAMCO Vision2030」を策定し「グループ全社の持続的成長」と「中長期的な企業価値向上」を目的としてDX に取り組みを始め、DXを推進するためのDX 人財育成にも力を入れられています。

今回は、人事総務部の大西様にDX ビギナーズプログラムを導入された経緯を、研修受講生の方からは参加された感想を伺いました。

(※仕事内容・所属は取材当時の情報です。)

DXを目的としない、課題解決型のDX人財育成に取り組む

―まずは御社のDX推進状況について教えてください。どのような姿を目指してDXの取り組みをされていますか?

「JAMCO Vision2030」で掲げている「持続的な成長」と「中長期的な企業価値向上」を2030年までに達成するために、DX推進は不可欠であると考え、2021年よりDXに取り組んでいます。

常識や慣習から脱却した、ものづくりを通じた価値提供サービス企業(=JAMCO as a service)に生まれ変わるために、まずは社員全員のDXの意識を高めるところから始めています。これまでの業務の取り組み方や視点の置き方をリセットして次の課題にチャレンジできるような、組織・人作りに取り組んでいます。

―現在行っているDX教育はどのようなものでしょうか?

JAMCO Vision2030を達成するために、「マインドセット向上」「ビジネススキル向上」「デジタルリテラシー向上」の3つに分けて取り組んでおります。

「マインドセット」については、主に新しい価値観を醸成できるような研修を企画しています。例えば、他社との交流での外部研修に参加しています。

「ビジネススキル」については、一見DXとは程遠いように感じますが、DXを進めるためには企業人として持ち合わせなければならねばならないものだと思っています。プロジェクト推進の方法、マネジメント力、デザイン思考といった思考を高めることで、いろいろな戦略を立てられる人財を育てていきたいと考えます。

「デジタルリテラシー」については、DXを達成するための手段として持ち合わせておくべきスキルと考えています。「ビジネススキル」「デジタルリテラシー」については、主に役職員が自ら学ぶ仕組みとして「学び放題」を全ジャムコグループ社員に提供しています。

―DXビギナーズプログラムを導入いただいたのは、その「ビジネススキルを身に付ける」ために導入いただいたのでしょうか?

ビジネススキルもそうですが、プログラムの冒頭で「DXとは?」を非常にわかりやすく解説していただけるのが良いと思います。他の社内の研修に盛り込んでもいいくらいの要素だと思います。

私たちはDXについての専門家ではないので、会社として大きなDXの方針は伝えられますが、なかなか社員に教育の中身までを伝えきれないので専門の外部研修を導入する意味は大きいと思います。

初歩的な段階でDXとは何なのかを理解してもらうことで、次のステップとして「実際にDXに取り組むために何をすべきか」を考えることに繋がります。気持ちのムーブメントを作るために、とても大事な要素だと思います。

―マインドセット系の研修が多数あるなかで、なぜ弊社のDXビギナーズプログラムをお選びいただいたのでしょうか?

インプット型のIT研修が世の中には多いなかで、一番良かったのはワークショップ形式である点です。

ジャムコの製品をどうDXするかを実現するために、皆で話し合いながら思考力を高めて、自分でアウトプットしてみることは大切です。「意外と自分はこんなことができるんだ」という成功体験に結び付く研修であるのは決め手でした。

又、アプリ作成をノーコードツールで簡単に体験できるのも魅力的な点です。

ローコードまでいってしまうと操作を覚えることに時間を割いてしまいますが、技術的なことはこの研修の趣旨ではないと思います。まずは操作が易しいノーコードでツールを使える状態にし、思考を踏んでから、技術的なことは別の研修で学べばいいという考え方は良いと思います。

ノーコードは比較的易しいツールなので、実際に触ってみても思考停止にならないですよね。学びの障壁は思考停止なので、もう自分は無理と感じた時点で学べなくなってしまい研修の内容が身に付かない。そうならない研修の作り方になっているのが大変上手だなと思っています。

―研修を通じ、社員の方に何か変化はありましたか?

プログラムの参加者と研修後に仕事で一緒になったときに、その社員が言っていたのですが、物事を否定から入るのではなくてまず「背景、目的、意図」を理解し取り組めるようになったとのことです。また、ユーザー等へのヒアリングを通して様々な問題にアプローチをするというプロセスも研修で学び、自身の仕事に活きているそうです。

1人ひとりが新鮮なことを学んだことで、DXに関わってみよう・やってやるぞという気持ちになってくれており、社員のマインドの変容も感じられます

御社にはDXビギナーズプログラムを、参加者を変えて3回実施させていただきました。どのような目的があったのでしょうか?

新しいことに飛び込んでいける社員が少ないので、そういった社員を増やすための教育を考えていくと、DXビギナーズプログラムのような思考力を身に付けるような研修が必要になってきます。

新しいことへ飛び込んでいく社員が少しずつ増えていくと、仕事に対する思考が変わり、ゆくゆくは会社全体が変わっていきます。会社が変わっていく一歩になる人財を育てたいと考えています。

新しい思考法を持った社員が増えていけば、その思考法は共通言語になり、会社がパワフルになっていきます。新しいことにチャレンジする思考をスタンダードにするために、継続して研修を行う必要があると考えます。

―今後のDX人財育成の展望を教えてください。

DXの「変革」を強調したプログラムを設けていきたいです。あとは、DXという新しいことをやっていくムーブメントを起こす、自分でやってみよう・反対せず付いていこうという人たちを受け入れるカルチャーを作っていきたいですね。

そのためにはこれからも、新しいことへ自分から飛び込めるような人たちを育てていくような研修を行っていきます。

受講生インタビュー

今回の研修開催にあたりジャムコ様は、選抜型ではなく、社内周知し立候補式で参加者を募集。年齢・部署・役職も様々な、DXを学んでみたいという13名の意欲的な社員の皆様にご参加いただきました。

今回は航空機内装品事業部 業務計画部 予算管理グループの岩澤様に、2日間の研修を終えてみた率直なお気持ちを聞いてみました。

―まず、どのようなお仕事をされているか教えてください。

新入社員として入社した当初から業務計画予算管理グループに所属しており、現在4年目です。普段の業務では弊社の製品の原価見積や、原価管理などお金に関する業務を行っています。

具体的には、引合案件の情報が営業から来た際には、技術部や資材部から情報を集めてまとめる、また利益計画のために必要なデータを揃えたり分析を行ったりするといった業務で、Excelを使った作業が多いです。

―今回の研修に応募した理由は何だったのでしょうか?

会社全体で新しく動いているシステム導入やデータ化の取り組みに関わる機会が最近多くあったため、DXに興味を持っていたところ、ちょうどこの研修の案内が人事からありました。

DXをマインドから学べる点が魅力的で、新しいことをしてみたい・より良いものを作りたいという気持ちが以前からあったのでまずはDXを知ってみようという気持ちから参加を決めました。

―DXを自分事にするきっかけとして参加いただいたのですね。研修を受講されてみて、いかがでしたか?

楽しかったです!2日間を通じて「真のニーズを突き止める」を考え抜くことで、アプリを作るといったことはDXの目的ではなく手段であることを実感し、DXのまず第一歩を知ることができた研修でした。

2日目に行ったアプリ作成は特に、自分たちの要望を形にすることを体験できた点で印象に残っています。

アプリ作成には、コードの勉強など知識が必要だと思っていましたが、ノーコードでは、知識がない人でも簡単に作れることが分かり、良い機会になりました。

―研修前・後で、DXのイメージは変わりましたか?

はい、変わりました。研修前は、DXは知識が必要で簡単には自分には関われないと思っていました。

DXはただデジタルを導入することではないということをなんとなく頭では分かっていたのですが、2日間の講義・ワークを通してDXを身近に感じることができ、DXはあくまで現状をよりよくするための手段であるということがわかりました

―学んだことをどのように業務に活かしたいですか?

「ニーズを突き止めて、ユーザーが本当に実現したいことは何なのかを考える」というユーザー目線での考え方は、様々な場面で、要望を持った人とのコミュニケーションのなかで活かせそうです。

それが最善の解決策なのか、最終的に違うアプローチができるのではないかを探るプロセスは、業務の改善活動に通じると思います。

また、成果物の発表フィードバックの中で、他チームから「共感」をもらうことを体験し、誰かが感じている課題は社内の他の人も課題に感じている可能性があるのではということに気が付けました。

私の部署では業務上、いろいろな部署とのやり取りが発生するので、コミュニケーションをしっかり取ることと他者との「共感」を大事にしていきたいと改めて感じました。

―ジャムコ様はDXのお取り組みを進めていると思います。研修を受けてみて、会社が取り組むDXに対して、何かご自身の考えは変わりましたか?

はい、変わりました。自分自身がDXをより身近に感じることができたので、今後は、DXに対して同じような思いを持った人と一緒に業務改善に取り組んだり、もし部門横断的にDXのプロジェクトができた際には参加したりして、会社のDXを担う一員になれたらと思いました。

また、会社全体のDXを加速させるためには、今回参加したメンバーだけではなく、課長や主任クラスといった、今後の会社を担っていく方々にも研修を受講していただけるといいなと思いました。

編集後記

今回のインタビューを通して、DXへの理解と自分事化は体験を通して学び取ることが大切だと感じました。会社全体でDXに取り組み、中長期的に企業価値を高めていくためには、社員1人ひとりの意識を変えていくことがまずは第一歩として必要です。

DXビギナーズプログラムは、「社員にDXマインドを持ってもらいたい」「テクニカルなデジタル技術ではなく、課題解決力を身に付けさせたい」といったDX研修をお探しの企業様におすすめのプログラムです。DX人財育成をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

DXビギナーズプログラムの開催は随時受付中です!

こちらより個別のご相談も承ります。

パソナデジタルアカデミー編集部

当サイトの執筆者はパソナデジタルアカデミー編集部のメンバーです。DX人材育成を掲げ、社内外で研修を行いながら最新情報を発信し、お役立ち記事を提供しています。また、プログラムの営業も日本全国で積極的に行っています。

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