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管理職向け!失敗しないDX研修の選び方
目次
はじめに
DX人材の育成は、企業がデジタル技術を取り入れることで業務効率を向上させ、競争力を強化するために非常に重要な取り組みです。
しかし、DXを推進する際の障害の一つとして挙げられるのが「管理職の関心が他の課題に向けられてしまう」という問題です。その結果、DX推進が停滞してしまうことがあります。
このような環境下では、まず管理職の方々がDXを積極的に推進し、変革をリードすることがDX成功の鍵となります。
そこで、この記事では、管理職向けのDX研修を選ぶ際の重要なポイントについて解説します。
DX研修の目的
DX研修の主な目的は、最新のデジタル技術やトレンドを理解し、それを自社のビジネスモデルにどのように活用して実行するかを見極めることです。しかし、多くの管理職はDX推進の必要性を感じているものの、具体的にどのような行動を取れば良いかのイメージが湧かない状況にあります。
さらに、部下や現場の従業員たちも、DXという言葉は知っているものの、具体的に何をすべきか、またそれが自分たちの部署にどのように関連するのかを理解していないことが多いです。
まずは管理職がDX研修を受けることで、DX推進への理解と実行力を高めることが重要です。
DX研修を選ぶ5つのポイント
1. 実践重視のワークショップがあるか
DX研修を選ぶ際、理論を学ぶだけでなく、実際に手を動かすことができるワークショップが組み込まれているかどうかを確認することが非常に重要です。DXとは、クラウドコンピューティングの導入やビッグデータ分析、人工知能(AI)の活用など、最新技術を使って業務を改善する取り組みです。
管理職は、これらのDXの概念をしっかりと把握し、それを実業務にどう組み込むかを考えなければなりません。そのため、実践で使えるスキルや新しい考え方を身につけることが、DX研修の重要な目的となります。
また、管理職が現場実務で実行できるDXの知識を学ぶことで、自らがDXの推進者となり、部下やチームに対してもその重要性を伝え、彼らがDXを理解しやすいように導くことができます。
実践重視のワークショップを通じて得られる知見は、管理職自身がDXを主導し、変革を実践する上でも非常に重要です。
2. 研修内容をカスタマイズできるか
DX研修を選ぶ際、成功事例の共有があるかどうかを確認することは重要です。多くの企業がDXの取り組みを始めているものの、まだ成果を出していないところも少なくありません。
そのため、既に成果を上げている企業の事例を学ぶことは、非常に価値があります。
たとえば、ある小売業の企業は、店舗内の顧客動線を最適化するためにセンサーデータとAIを活用し、顧客体験を向上させた。また、製造業ではIoT技術を利用して工場の稼働率を改善し、生産効率を飛躍的に向上させたなど、取り組みや成果はさまざまです。
自社と同じ業界の企業の事例はもちろん、異なる業界の事例からも多くの学びを得ることが可能です。異業種からのアイデアは新たな視点をもたらし、自社のDX推進に役立てることができます。
3. 短期間で効果的な学びができるか
時間は常に限られています。特に管理職は日々の業務が多忙であり、他の課題解決に追われることが多いため、DX研修を受ける際には短期間で集中して学べるプログラムを選ぶことが非常に重要です。
効率的な学びを提供する研修を選ぶことで、日常業務に大きな支障をきたすことなく、かつ効果的に知識を吸収することが可能になります。
たとえば、コンパクトにまとめられた短期集中型のワークショップや、オンデマンドで学べるオンラインコースなどがあります。これらのプログラムは、時間的制約が大きい管理職でも柔軟に受講できるように設計されており、必要とする知識を効率的に習得できるようになっています。
また、具体的なツールや戦略をすぐに実践できる内容に焦点を当てているため、学んだことを直ちに業務に応用し、DX推進に役立てることができます。
このように、短期間で実践的なスキルを身につけることができる研修を選択することで、管理職は忙しい中でもDXに対する取り組みを進めることが可能になります。
4. 実績のある研修会社か
研修にはコストがかかります。受講後に成果が見られなかったり、現場で活用できなかったり、具体的に実行できなかった場合、投資が無駄になってしまいます。
研修を受ける時間も限られていますので、最初から信頼できる研修会社を選ぶことが大切です。まずは、過去の実績や参加した他企業の評価を参考にし、実績が豊富な会社を選びましょう。
実績のある研修会社であれば、その経験から得られるノウハウや具体的な成功事例を共有してくれることもあり、それが受講後の実際の業務に直接役立つことが多いです。
したがって、質の高い研修を受けるためには、研修会社の選定において実績を重視することが非常に重要です。
5. 専門知識の高い講師から学べるか
DX研修における講師の質は、研修全体の質に直結します。研修を選ぶ際には、講師が単に理論的な知識を持っているだけでなく、実際のビジネス経験や現場での実務経験を豊富に持っているかや、DX研修においての実績があるかなどを確認することが重要です。
とくに、現場で直面する課題を理解している講師は、理論だけではなく、実際の問題解決のための具体的なアプローチや戦略を教えることができます。
ただ単に知識を参加者に伝えるだけでなく、その内容が参加者にとって理解しやすい形で提供されているかどうかも、効果的な学びには不可欠です。
具体的な事例や実務に即した演習を取り入れている講師は、理論を実際の業務にどのように応用するかを明確に示すことができ、これが最終的には研修の成果を大きく左右します。
パソナグループのDX研修プログラム
■DXリーダーズプログラムとは
弊社では、「DX人財を10,000名育成する」という野心的な目標を掲げています。DXは、単なる技術的な挑戦ではなく、全ての働く人々に「もの創りや協働の楽しさやワクワク感」をもたらす革新的な方法論です。このビジョンを実現するため、技術とニーズを結び付け、新しい価値をデザインする3か月間の企業間交流型プログラム「DXリーダーズプログラム」を開催しています。
DXリーダーズプログラムは、理論だけでなく実践的な学習に焦点を当てており、参加者が新しい考え方を実業務にどのように応用できるかを学ぶことができるようになっています。この研修を通じて、従業員はDXリテラシーを身に付け、自社のデジタル変革を推進するための実践的な能力を強化することが期待されます。
さらに「DXリーダーズプログラムは、業界をリードする豊富な経験と専門知識を持つ講師たちが指導にあたります。実際のビジネスシーンでの成功経験を基に、実践的な学びを提供しています。彼らの指導のもとで、参加者はDXの基本から応用までを深く理解し、DX推進の即戦力としての能力を磨くことができます。
■DXリーダーズプログラム受講者の感想
1人ではなく仲間と共に学べば、自分の思い込みを次々打ち破れる
阪急阪神不動産株式会社 DX推進部
3年間、人事部で能力開発を担当していたので、DXについての概要は分かっていたのですが、今日一日で、「知っていることと、できる」、「できることと、使える」は、全然違うとわかりました。この機会に、自分の思い込みを覆せたらいいなと思います。
1人で黙々と勉強するのではなく、参加者10名の方と出会ったので、このメンバーと一緒にワークをしながら、「自分の思い込み」や「知っていたつもり」、「わかっていたつもり」を次々と打ち破っていきたいです。最終的には、アルムナイ同士で、共に考え続ける関係性を作っていきたいです。
「自社をDXするとはどういうことか」を考えられる期間
兼松株式会社 IT企画部DX推進室
プログラム最後の「自社をDXする」という課題が印象的でした。DX・IT部門は社内で、どちらかというと「お手伝いをする」立場が多いと思います。自社業務を変革するとしたらどういうことが考えられるか、について今までと違う頭の使い方・考え方ができました。
宿泊があり研修以外の時間も共有できたことは、学びへのモチベーションを保てた秘訣だと感じました。修了後にはアルムナイ向けの学びの場を用意していただいているので、継続的に参加者同士で話せる機会があるのはこのプログラムならではだと思います。今もコミュニケーションとって現状を共有しあっています。
■DXリーダーズプログラムを体験してみよう
DXリーダーズプログラムを受講することで、参加者はデジタル時代における革新的なビジネスモデルの構築、チーム内外での効果的なコラボレーション、そしてAIやデータを駆使した戦略的な意思決定能力を身に付けることができます。
これらのスキルは、DXの推進において中核となる要素であり、受講者が自社のデジタル変革をリードする上で強力な武器となります。DXリーダーズプログラムに興味をお持ちの企業様は、ぜひ以下のリンクから詳細をご覧ください。
次回のリーダーズプログラムは2025年5月9日より開講します!