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DX研修に取り組みたい企業必見!DX推進でもらえる助成金3選
はじめに
DX推進は、現代のビジネス環境で避けられない重要な取り組みです。特に、新たにDX研修に取り組もうとする企業にとっては、導入に必要なコスト負担が大きな障壁となることがあります。
しかし、公的機関が提供する様々な助成金や補助金を活用することで、このような負担を軽減し、DX推進をスムーズに進めることが可能です。
本記事では、DX研修に取り組みたい企業様に向けて、DX推進に役立つ助成金や補助金の活用方法について詳しく解説します。
DX推進にはコストがかかる
DX推進に取り組む企業が最初に直面する大きな課題の一つが、必要とされるコストの大きさです。
クラウドシステム導入から従業員研修、専門家の雇用、ビジネスプロセスのデジタル化まで、初期投資が大きな負担となることが少なくありません。そこで、公的機関が提供する様々な助成金や補助金の活用が、この財務負担を軽減し、DXの推進を加速させることができます。
しかし、助成金や補助金の申請条件が複雑であり、自社のDX推進に最適な支援策を見極めることは容易ではありません。効率的な活用には、各支援策の詳細な条件や対象範囲をしっかりと理解し、自社のニーズや目指す目標に合った助成金や補助金を選ぶことが重要です。
■助成金と補助金の違い
助成金と補助金はどちらの場合も、支給を受けるためには申請が必要であり、申請は決められた期間内に行う必要があります。また、受給した金額に対する返済の義務はなく、支給されるのは目的が達成された後であることが一般的です。ただ、受給の条件には大きな違いがあります。
・助成金
助成金は主に厚生労働省が管轄し、労働環境の改善、人材育成、雇用の安定など、より広範な目的で使用されます。助成金の主な財源は雇用保険料であり、一定の条件を満たしている場合、ほぼ100%受給が可能です 。
助成金の申請期間は長期にわたることが多く、受給しやすいという特徴があります。ただし、支給額は補助金と比較して低めに設定されている場合が多いです。
・補助金
補助金は、主に経済産業省や自治体が管轄し、新しい事業の立ち上げや既存事業の拡大、研究開発など特定のプロジェクトや活動を支援するために提供されます。ただ、補助金は、すべての申請が採択されるわけではありません。
例えば、2022年度のIT導入補助金の採択率は約60%程度とされており、審査は非常に競争が激しくなりがちです。また、補助金の申請期間は募集開始から数週間と短期間に限られることが一般的です。
■DXの助成金・補助金の使い道
DX推進に際して助成金や補助金の支援を受けられた場合、その資金をいかに効果的に活用するかが鍵となります。このセクションでは、受け取った助成金や補助金を有効に活用するための具体的な方法をいくつか紹介します。
・クラウドサービスへの移行
DX化の過程でクラウドへの移行は必須ですが、助成金や補助金を通じて、初期設定費用や月額使用料の一部を補填することができます。
・従業員のDX研修
DX推進に不可欠な人材育成のため、外部研修機関のプログラム利用や専門家による研修実施費用への助成を受けられます。
・セキュリティ対策の強化
デジタル化が進むにつれ、ITセキュリティの重要性が増します。助成金や補助金を用いて、セキュリティ対策の充実を図ることが可能です。
・新技術の導入と研究開発
IoT、AI、ビッグデータ分析などの新技術導入にも、助成金や補助金の活用が望まれます。
これらの支援を利用することで、DX推進における初期投資を抑え、企業のDX化を加速できます。ただし、受けた支援の効果を適切に報告し、実際に業務効率化や事業成長に貢献していることを示す必要があります。計画的かつ効果的な活用が、支援の成功への鍵となります。
DXで活用できる助成金3選
今回は特に、DXで活用できる助成金について取り上げます。
・人材開発支援助成金
「人材開発支援助成金」は、中小企業の従業員が職務関連の専門スキルを習得するための訓練経費や賃金の一部を助成する制度です。DX推進の過程では、従業員のデジタルスキルの向上が不可欠です。
人材開発支援助成金を利用することで、社内でのデジタル化やDX化に必要な人材教育に投資することが可能になります。この助成金には様々なコースがあり、生産性向上が見込まれる場合や賃上げを行った場合に助成金額が増額されます。
申請には売上高の減少基準の満たしや事業再構築指針に沿った計画策定が求められ、中小企業は訓練経費の最大75%、賃金助成額は1人1時間あたり最大960円を受け取ることができます。
・キャリアアップ助成金
「キャリアアップ助成金」は、非正規雇用労働者の雇用条件改善のために設けられた助成金制度です。この助成金は「正社員化支援」と「処遇改善支援」の二つの枠で構成され、各枠に複数のコースが設けられています。
DX推進においては、DX研修などを通じて従業員のスキルアップにおける取り組みで活用することができます。支給額は、有期雇用労働者を正社員に転換する際には最大57万円が、処遇改善の場合は基本給の増額率に応じて助成されます。
・DXリスキリング助成金(東京都)
「DXリスキリング助成金」は東京都が提供する、デジタル技術研修経費の支援策です。都内の中小企業や個人事業主が対象で、DX時代に必要なスキルや知識習得を目的としています。
助成対象は、訓練経費全般で、条件には東京都内の事業所所在、従業員への経費非負担、他助成未受給があります。助成金は講習費用の3分の2、年間上限64万円で、AI、IoT、クラウド関連講座が対象です。
ここまで、DX推進の際に活用できる助成金について紹介しました。
さて、助成金や補助金を適切に活用することは、DX推進における一つの鍵となりますが、実際にDX研修を実施するには、内容やカリキュラムの質にもこだわりたいところです。
パソナグループでは、企業がDX推進において直面する様々な課題に対応するため、実践的なDX研修プログラム「DXリーダーズプログラム」を提供しています。
パソナグループのDX研修プログラム
弊社では、「DX人財を10,000名育成する」という野心的な目標を掲げています。DXは、単なる技術的な挑戦ではなく、全ての働く人々に「もの創りや協働の楽しさやワクワク感」をもたらす革新的な方法論です。
このビジョンを実現するため、技術とニーズを結び付け、新しい価値をデザインする3か月間の企業間交流型プログラム「DXリーダーズプログラム」を開催しています。DXリーダーズプログラムは、理論だけでなく実践的な学習に焦点を当てており、参加者が新しい考え方を実業務にどのように応用できるかを学ぶことができるようになっています。
この研修を通じて、従業員はDXリテラシーを身に付け、自社のデジタル変革を推進するための実践的な能力を強化することが期待されます。
■DXリーダーズプログラム受講のメリット
DXリーダーズプログラムは、DXを推進できる人財を育成することを目的とした、実践型の研修プログラムです。このプログラムを受講することで、参加者はDXの基本から応用まで、幅広い内容を約3か月間で継続的に学ぶことができます。
チームでのワークショップを中心に、必要なマインドやスキルを学び合うことで、DXのエバンジェリストとしてリーダーシップを発揮するための基盤が築かれます。
①ビジネス変革
受講者はユーザー視点を備え、ビジネスアーキテクチャやエコシステムの変革をデザインできる創造的な課題解決力を習得します。これにより、顧客ニーズに対応した革新的なサービスや製品を開発し、市場での競争優位を確立することが可能になります。
②コラボレーション
異なるバックグラウンドを持つ他者と対話し、共創する過程で、リーダーシップやファシリテーション力が養われます。この能力は、チーム内での行動変容を促し、プロジェクトを成功に導くために不可欠です。
受講者は、効果的なコミュニケーションとチームワークを通じて、共通の目標達成に向けて仲間と協力する方法を学びます。
③AI・データ活用
AIやデータに関する最新のトレンド、取得手段、法律関連、個人情報保護などの知識を深めることで、ビジネスデザインに活かす力が身につきます。この知識は、データドリブンな意思決定を行い、AI技術をビジネスプロセスに統合するための基盤となります。
■リーダーズプログラム受講者の感想
頭でわかっていても難しいことをワークショップで実践でき、有意義な時間
日本マイクロソフト株式会社 インフラストラクチャ&サービス営業本部
前職は、データサイエンティストで、データを使ってどうビジネスを変えていくか?に取り組んでいました。今は、自社のソリューションを使って、お客様のDXをどう加速させるか?に取り組んでいます。
そうなると「データ」や「自社のソリューション」を使って、どんなことができるか?というスタートになってしまいます。ですが、今日学んだことは、「お客様がどんなことをなし得たいのか?」からスタートしましょう!ということです。
データや何を使うかはもっと先の話で、何をしたいか?そのために何が必要か?さらには、どういう機能が必要か?落とし込んでいく必要があるということです。改めて、頭では分かってことをワークショップで実践できました。今後の私の仕事に非常に役立ちそうで有意義でした。
DXリーダーズプログラムを体験してみよう
DXリーダーズプログラムを受講することで、参加者はデジタル時代における革新的なビジネスモデルの構築、チーム内外での効果的なコラボレーション、そしてAIやデータを駆使した戦略的な意思決定能力を身に付けることができます。
これらのスキルは、DXの推進において中核となる要素であり、受講者が自社のデジタル変革をリードする上で強力な武器となります。DXリーダーズプログラムに興味をお持ちの企業様は、ぜひ以下のリンクから詳細をご覧ください。