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DX人材とは?求められる背景、スキルや要素、IT人材との違い、教育・育成方法を解説

企業や組織において、DXは事業の成長やビジネス全体の変革に不可欠なものとなっています。
同時にDXを推進していくには、ビジネスモデルの変革や組織改革をデジタルの力で実現するDX人材と呼ばれる高い専門性をもった人材が求められています。

この記事では、DX人材が求められている背景とともに、必要なスキル、IT人材との違い、確保するための方法やDX人材育成についてご紹介していきます。

DX人材とは

DX人材とは、企業や組織内でDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するために必要な経験、スキルや知識、マインドセットを持つ人材のことです。

いわゆるシステム開発や保守などといったIT面だけではなく、ビジネスモデルの変革や組織改革をデジタルの力を活用して実現する人材です。

DX人材は、デジタル技術を活用してビジネスモデルや業務プロセスを改革し、新しい価値を創造できる人材といえるのです。

DX人材が求められる背景

DX推進に欠かせないDX人材が特に注目され求められている
背景として、代表的な4つの点についてご紹介します。

①DXの実行力不足
多くの企業で「DX推進部門」はあるが、実行できる人材が特に不足

②IT人材の高齢化・不足
特にレガシーシステムに関わっていた人材は引退が近い

③技術とビジネスの橋渡し役が必要
デジタルと経営をつなぐ“翻訳者”的存在が求められている

④競争環境の激化
データやAIを活用できない企業は取り残される可能性が高い

DX人材に必要なスキル・要素

DX人材に必要とされるスキルや要素について、代表的な6つの項目をご紹介します。

①デジタル技術
AI、IoT、クラウド、ビッグデータ、RPA、API、アジャイル開発など

②ビジネス理解
業務プロセス、業界構造、KPI、経営戦略の理解

③変革マインド
柔軟性、挑戦志向、失敗を恐れない姿勢、現場との調整力

④プロジェクト推進力
プロジェクトマネジメント、部門横断の調整、ベンダーとの連携能力

⑤デザイン思考
顧客視点での課題発見とソリューション設計(UX/UIへの理解)

⑥データ活用力
データ分析・可視化・インサイト発見、意思決定への応用

DX人材とIT人材の違い

DX(Digital Transformation)とIT(Information Technology)は、どちらもデジタル技術に関するもでのであり、DX人材とIT人材も混同されることがあります。ここでは、DX人材とIT人材のスキルや知識、目的、範囲などそれぞれの違いについてご紹介します。

項目DX人材IT人材
主な目的
・対象
デジタルを使ってビジネスを変革する
ビジネス全体(業務、顧客体験、収益モデルなど)
ITシステムの導入・運用・保守
技術中心(システム、ネットワークなど)
対象範囲全社的(経営・現場・企画部門を含む情報システム部門など限定的
スキルビジネス理解、デザイン思考、変革マインドなどプログラミング、ITインフラ、運用スキルなど

DX人材の確保方法

自社のDX化には、専門性の高いDX人材を確保することが求められます。ここではDX人材を確保するための方法についてご紹介していきます。

・中途採用(キャリア採用)
自社にマッチする即戦力となるDX人材を採用する(競争が激しい)

・社内の人材育成
既存社員を教育・育成したり、配置転換する(時間はかかるが定着しやすい)

・外部パートナーとの連携
コンサルティング会社やIT企業の支援を受け、インハウス化を進める

・副業・兼業人材の活用(フリーランス人材)
外部のプロフェッショナルを限定的に登用

DX人材の育成方法

DX人材は多くの企業で不足しており、中途採用などの方オフで新たに確保することはとても難しいのが現状です。このような状況の中で自社に必要なDX人材を確保していくためには、自社内でDX人材を育成することが求められています。DX人材の育成・教育の方法としてはいくつかのパターンが知られています。ここでは、代表的なもの5つをご紹介していきます。

①教育プログラムの導入
DX講座(AI・クラウド・データ活用・デザイン思考など)

②実践プロジェクトへのアサイン
小規模なDXプロジェクトを経験させ、実務でスキルを育てる

③社内ローテーション
IT・企画・現場を横断的に経験させ、全体視野を養う

④学習支援制度
社外セミナー受講、資格取得支援、オンライン学習

⑤ピアラーニング(同僚から学ぶ)
社内勉強会やコミュニティづくりによる学びの習慣化

まとめ

DX人材とは、デジタル技術を活用してビジネスモデルや業務プロセスを改革し、新しい価値を創造できる人材といえるのです。

自社のDXを推進するために必要な経験、スキルや知識、マインドセットを持つDX人材は企業にとって欠かせない存在となっています。自社内でDX人材を確保するためには、適切で効果的な教育や育成がとても重要といえるでしょう。

パソナグループのDX人材育成

私たちパソナデジタルアカデミーは、DX人材を「課題解決にデジタルを用いることができる人材」とし、2020年より育成プログラム作成・実行しています。これまでのDX研修のノウハウを活かし、お客様向けにDX人材育成プログラム提供しています。

~DXビギナーズプログラム~
デジタルを活用したアイデアで課題解決できる人を育成する2日間の基礎プログラム
■特徴
 ①ユーザー視点の課題解決に必要な思考法を体験する
 ②ノーコードでのアプリ作成を通じ、デジタルを身近に感じられる
 ③DXを自分事ととらえるマインドセットができる

~DXリーダーズプログラム~
DXを推進するリーダーを育成する3か月間の異業種交流型プログラム
■特徴
 ①DX推進を牽引するためのビジネススキルを重点的に学べる
 ②DX実行プラン作成を最終成果物とし、自社へ持ち帰る
 ③異業種交流で共に学び、アルムナイ交流として継続する越境学習

■編集後記
DXご担当者様とお話しをするとき、「自社のDX人材に求められる素養は何か?と模索中です」というお声をよくいただきます。パソナデジタルアカデミーではDX推進に関してお役に立てるご支援をご用意していますので、お気軽にお問い合わせください!

パソナデジタルアカデミー編集部

当サイトの執筆者はパソナデジタルアカデミー編集部のメンバーです。DX人材育成を掲げ、社内外で研修を行いながら最新情報を発信し、お役立ち記事を提供しています。また、DX人材育成に関するプログラムの提供を日本全国で積極的に行っています。

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