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DX人材育成に効く!オープンバッジ活用法

パソナグループは2025年9月、オープンバッジの発行・活用に先進的に取り組んでいる団体を表彰する「第3回オープンバッジ大賞」の奨励賞 企業部門を受賞しました。

当社では、日本でオープンバッジの普及が始まったのとほぼ同時期の2021年に導入を開始。主にDX人材育成研修で活用中です。これまで社内外合わせて54種類、約2,900個のバッジを発行し、DXスキルやキャリア開発に役立てています。

今回はオープンバッジの概要や、DX人材育成におけるオープンバッジ活用方法をパソナグループの事例をもとにまとめます。

オープンバッジとは

オープンバッジとは、知識・スキル・経験のデジタル証明書です。国際標準規格でもあり、欧米では一般化しています。大学・企業・官公庁・自治体などから様々なバッジが発行されています。
なかでも、一般社団法人オープンバッジ・ネットワークのオープンバッジを発行する会員団体数は370を超え、約2万種類、200万個のオープンバッジが発行されています。当社もオープンバッジ・ネットワークの会員です。

オープンバッジの活用方法

バッジの発行には、オープンバッジプラットフォームへの登録が必要です。主なオープンバッジの活用方法として以下が挙げられます。
①学習履歴・スキル証明
②社内研修におけるスキル管理・モチベーション向上
③就職・転職活動でのアピール
④コミュニティ・ボランティア活動の履歴

オープンバッジ大賞とは

オープンバッジの発行・活用に先進的に取り組んでいる団体を表彰し、普及を推進することを目的に、2023年より一般社団法人オープンバッジ・ネットワークが開催しています。
オープンバッジの活用工夫、デザイン、学習者や従業員の成長にどのような効果を生んだか、人的資本経営にどのように活用されているかなどが評価されます。

オープンバッジをDX人材育成に活かす ー パソナグループの事例

パソナグループでは、日本でオープンバッジの普及が始まったのとほぼ同時期である2021年に導入を開始しました。2021年は当社が社員のDX人材育成研修を始めた年であり、その初回研修からオープンバッジを参加者に授与しています。
社内外で提供するすべてのDX人材育成研修でオープンバッジを活用し、DXで求められる様々なスキルを可視化。戦略的な人材育成に役立てています。

オープンバッジ活用の秘訣

今回のオープンバッジ大賞 奨励賞受賞にあたり評価いただいたのは、パソナグループの各社で活躍する4・5年目の全社員を対象にした「ハイブリッドキャリアプログラム」でのオープンバッジ活用の取り組みです。オープンバッジによる社員の自律的な学びやキャリア開発に繋げる取り組み、またバッジのデザイン性が評価されました。

ハイブリッドキャリアプログラムで授与されるバッジ一覧

このプログラムは、
①ITパスポート取得により、基礎的なDXリテラシー向上をはかる
②DX推進に必要な基礎・応用知識やマインドを獲得する
③これまでの学習内容を活かし、チームごとに業務改善アイデアを創出
というステップで構成された、若手社員向けDX研修です。

オープンバッジはプログラム開始と同時にまず1つ目を獲得でき、その後の学習ステップに応じて、終了までに全部で5つのバッジを獲得することになります。各バッジには、バッジ獲得時点で学びを得たデジタルスキルが記録されています。この証明はDX人材育成研修の学習歴の指標の一つで、DX人材の育成・配置といったDX人材戦略に役立てています。

オープンバッジで拓く、社員のキャリア開発

オープンバッジを獲得することにより、学習者にとってはどのような影響があるのでしょうか。ここでは、パソナグループの実際の社員の声を取り上げます。

・社内若手社員(5年目)
研修開始時にウェルカムバッジが贈呈され、モチベーションが一気に高まりました。仲間と一緒にゲーム感覚で『オープンバッジ集め』を目標に、半年間の研修も楽しく参加できました。

・社内DXリーダー社員(15年目)
デジタルにほど遠い業務を担当していますが、今回DX研修に初挑戦しました。オープンバッジによって、身につけたことを他部門のメンバーにも分かりやすく示すことができています。本プログラムへの参加をきっかけに、現在は会社の新産業創出を目指す部署へキャリアチェンジをすることができました。

・社外向けDX研修1期生
オープンバッジを取得したことで、顧客との商談において信頼性が上がりました。このバッジをオンライン壁紙に貼って活用していますが、それがきっかけとなり、顧客との会話が広がることもあります。オープンバッジは、ビジネスにおけるコミュニケーションツールとしても有効であると実感しています。

まとめ

オープンバッジは、学習者にとっては学びの履歴となり、研修運営側にとってはスキルの管理ができるという2つの側面を持っています。DX人材育成でのオープンバッジ活用によって、より発展的なDX研修への参加を促し、組織的なDXスキル開発に繋げています。

パソナグループではこのDX人材育成の取り組みを社内から社外へ、DX共創コミュニティを拡大し続けています。その1つが「DXリーダーズプログラム」です。

このプログラムでは、自社のビジネスや組織を変革に導けるリーダー人材を育成します。ビジネスアーキテクチャーデザイン、ファシリテーション、リーダーシップ、生成AI・データ活用といった、DXをリードする存在に欠かせないスキルを網羅したカリキュラムです。

\ DXリーダーズプログラムについてもっと知りたい方 /

パソナデジタルアカデミー編集部

当サイトの執筆者はパソナデジタルアカデミー編集部のメンバーです。DX人材育成を掲げ、社内外で研修を行いながら最新情報を発信し、お役立ち記事を提供しています。また、DX人材育成に関するプログラムの提供を日本全国で積極的に行っています。

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