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DX推進とは?概要、求められること、DX化との違いについて解説

企業の事業の成長や拡大を進めるためには、デジタル技術を活用するDXの推進は必要不可欠なものになっています。
このDX推進とは、デジタル技術を活用して業務、組織、ビジネスモデル、企業文化などを抜本的に変革し、企業競争力や顧客価値を向上させる取り組みを継続的に実行することです。
DX推進は、単なるデジタルツールの導入といったDX化ではなく、企業や組織の在り方そのものを変えることを目的としています。
この記事では、DX推進の概要や求められること、またDX化との違いについてわかりやすく解説していきます。
DX推進とは
DX推進(デジタルトランスフォーメーション推進)とは、デジタル技術を活用して、各種業務、組織体制、ビジネスモデル、企業文化などを抜本的に変革し、企業や組織の競争力や顧客価値を向上させる取り組みを継続的に実行していくことを意味しています。
DX推進は、デジタル技術を活用して、業務・ビジネス・文化を継続的に変革する活動を指しています。
DX化 : 手段/部分最適
DX推進: 目的/全体最適・構造改革
DX推進は、企業や組織の在り方そのものを変えることを目的として取り組みが続けられるものです。
DX推進で求められること
DXを推進していく中では、単にITシステムやツールなどを導入するだけでなく、以下のような多面的な変革が必要です。 ここでは、DX推進の中で求められることについて、5つの領域に分けて具体的な事例をもとにご紹介していきます。
①経営・戦略 : 経営層によるDXの意義の明確化とコミットメント、長期的ビジョンの策定
②業務プロセス:無駄の削減、自動化、リアルタイム化などの業務改革
③顧客体験:顧客ニーズに即したサービス提供、パーソナライズ、UX向上
④組織・人材: 部門を超えた連携、DX人材の育成、挑戦を歓迎する組織文化の醸成
⑤ITインフラ :レガシーシステムの刷新、クラウド活用、データ活用基盤の整備
上記から、DX推進で求められることは、経営の意思、全社的な取り組み、人材育成、顧客視点、データ活用、継続性といえるでしょう。
DX推進とDX化の違いとは
DX推進とDX化について、混同して使用されるケースがあるようですが、DX推進は企業や組織の在り方そのものを変えることを目的としているものであり、一方のDX化は単なるデジタルツールの導入などの留まるもととなっています。
DX推進とは、デジタル化を通じた根本的な変革のプロセスです。一方の DX化は、DX推進の一部でしかなく、目的ではないものをさしています。
・DX化(デジタル化)とは
意味:業務の一部をデジタルに置き換える
ゴール:業務効率の改善
対象範囲:限定的(特定業務・ツール)
時間軸:短期で完了
上記から、DX化は手段や部分最適を意味するものであり、一方のDX推進は全体最適・構造改革を目的として取り組む全般の取り組みといえるでしょう。
DX推進のステップ(基本プロセス)
DX推進は一過性のものではなく、段階的かつ継続して進めていくプロセスといえます。ここでは、DX推進の典型的な6ステップをご紹介していきます。

DX推進のステップ(基本プロセス)
① 経営層のコミット
② 現状分析と課題整理
③ DX戦略とビジョン策定
④ 体制づくりと計画立案
⑤ 小さな成功の積み重ね
⑥ 継続的改善・文化変革
上記のように 経営の意思 → 現状分析 → 戦略立案 → 実行体制 → 小規模実践 → 全社展開のステップをたどることになります。
DX推進の中で注意すべきポイント
企業や組織内でDX推進に取り組んでいく上で、注意すべきポイントについてわかりやすくご紹介していきます。
『DX推進で注意すべきポイント』
①経営層が主体的に取り組んでいるか
現場や担当者任せでは推進力が欠如し、組織全体としてDXに取り組む意欲が高まりにくい
②ITツール導入=DXと思い込む
システムやツールを導入するだけでは、DX化に留まり、DX推進の本来の目的である業務や組織の変革には至らない
③現場との乖離
DX推進のプロジェクトが利用者である、現場の課題や現場プロセスを理解せず、机上の空論となり機能しない
④レガシーシステム依存で変革できない
従来からある古い基幹システムなどが足かせになり、DX推進に向けたデータ活用やAPI連携が困難になる
⑤DX推進の成果が見えず途中で頓挫
PoCばかりを繰り返して、本格展開に移行でき中断してしまう
⑤人材不足・育成不足
DX人材と呼ばれるようなDXの推進役が不在、または能力不足、また人事戦略としてDX人材の育成や採用が進んでいない
上記から、DX推進の成功のカギは、 ビジョン、現場との一体感、データ活用、人材と文化の変革が求められるといえるでしょう。合わせて、経営層の無関心、形だけのIT導入、現場無視、レガシー依存、目的不明瞭となることを避けることが重要なポイントといえるでしょう。
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■編集後記
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